設計技師コンサルタント


青島 威夫TAKEO AOSHIMA

資格/RCCM、一級土木施工管理技士、測量士
入社年/2008年
専攻/土木工学

水資源活用のエキスパートとして
地域の安心安全な暮らしを支えたい

01入社動機

大学を卒業して、都内の水コンサルタント企業に就職。首都圏の自治体を中心に、さまざまな規模の水道事業に関わってきました。やがて感じるようになってきたのが、同じ水道を通じた貢献なら生まれ育った地域に恩返ししたいという想い。そこで縁のあった大場下水道設計に籍を移し、現在に至ります。当社は浜松市を中心に県下に広く事業を展開しており、そのスケールの大きさも魅力でした。

02担当業務について

浄水場の基本・詳細設計や経営戦略の策定、アセットマネジメントなど、水道事業の計画全般をサポートしています。また万一の自然災害の発生時には、水不足対策や非常用電源の確保といった支援も行います。水コンサルタントの仕事は一言では説明しにくいのですが、お客様から都市開発や施設の更新などのニーズをキャッチして最適解を提案するのが基本的な使命です。そして受注業務においては、発注の背景を正確に把握し、お客様のご要望を十分にヒアリングした上で目的を明確化。それらを実現する施設計画の提案を行い、具体的な設計を進めていきます。

近年は、水道のような公共事業でも「デザインビルド」と呼ばれる手法が広まり、当社のような設計を行う会社と、実際に工事を行う施工業者が一体となって事業を進めるケースが増えてきました。デザインビルドのメリットを生かすためには、完成品の姿だけでなく、施工や維持管理にかかる手間・コストも加味した設計・提案が不可欠です。施工関係者へのヒアリングや現場の視察を通じて見識を深め、得た知見を社内に展開することで、当社全体の技術力向上に努めています。

また、コンサルタントに寄せられるご要望は、水道施設に関するものだけではありません。水道事業は一見税金で運用されているように思われるかもしれませんが、基本的には「水道料金」が原資です。自治体によって水道料金に差があるのはそのためで、良質な水質・水量の水源がない、複数の水源や浄水場を整備する必要があるといった理由で工事費や管理費がかさむと、それが水道料金に反映されてきます。原資を持つ事業である以上、収支バランスや将来の人口推移は、安全で安定した水道の存続に関わる重要なファクターです。そういった経営コンサルティング的な側面からのサポートも、水コンサルタントの大切な役割です。

03仕事のやりがい

このように水コンサルタントには、一般で言うところの営業的な役割と純粋な技術者としての役割の、2つの側面があります。業務が多岐にわたっていて難しい仕事に映るかもしれませんが、お客様の課題に技術的なアプローチで応えると同時に、それを具現化するアイデアを提供するという、非常にクリエイティブで醍醐味を感じられる仕事だと考えています。
自分の設計が水道施設(生きたライフライン)として稼働し、市町村といった単位の方々の役に立っているのを見るのは、何ものにも代えがたい感動や充実感があります。「これはお父さんが作ったんだぞ」と、子どもに誇れる仕事を、これからも続けていきたいですね。

04将来の目標

水のコンサルタントという仕事は、「人」が財産です。自らの中に培った技術力や知識を縦横に駆使して、お客様・地域の水道課題やニーズに真摯に応えていく。会社に蓄積された情報や先輩・仲間の協力はもちろん不可欠ですが、あくまでもそれは自分の仕事の助けになるもの。水道にまつわる技術や環境は日々変化していきますので、自己研鑽を怠ることなく、「信頼される水コン」「頼られる技術者」の理想を追求していきたいですね。
また、これは管理職としての目標になりますが、社員それぞれの経験や技術を可視化し、共有して役立てられるような仕組みづくりを模索しています。後輩の仕事からも学ぶことが多いので、横のつながりを強化することで、若手はより成長しやすく、ベテランはより幅の広い技術者を目指せる環境を整備したいと考えています。

05メッセージ

当社は土木工学を専攻した方を求めていると思われがちですが、そんなことはありません。必要な専門知識のほとんどは仕事を通じて身に付けることができますので、さまざまな分野を学んできた人が、当社で活躍しています。空気と水は、人間が生きていく上で真っ先に必要となるもので、その重要性はこれから高まることはあっても、価値が下がることはあり得ません。SDGsに代表されるように、持続可能な世界づくりは地球人一人一人の喫緊の課題となっていますが、その17の開発目標の6番目に挙げられているのが「安全な水とトイレを世界中に」、つまり上下水道に関わる分野です。それほど重要な資源である水に携わるこの仕事は、さまざまな局面で環境保護や地域貢献を身近に感じることができます。この機会に当社に興味を持っていただき、もっとこの仕事について知っていただければうれしいです。

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